短歌マガジンの出版物は「短歌ブックス」という名称でまとめています。
ここではこの「短歌ブックス」についてできるだけシンプル説明をしています。
■全体
短歌ブックスには、現在プラットフォーム、アンソロジー、歌集の3シリーズがあります。
プラットフォーム
短歌をできるだけ多くの人に読んでもらうのが目的のシリーズ。誰でも手に入りやすい形式を目指す
アンソロジー
書籍ごとにテーマを決めて複数の歌人の作品を集める。歌人はできるだけ幅広く参加を募り競演してもらう形を目指す
歌集シリーズ
歌集・歌書の単著シリーズ。
■現状
◯プラットフォーム
現状プラットフォームシリーズには、季刊で発行している「短歌の季節」があります。2023年の夏からスタートし、短歌の夏、短歌の秋と発行済。現在短歌の冬の編集中です。春は、5月7日の短歌の日にあわせ、書籍のタイトルも「短歌の日」としています。
電子書籍は発売開始時点からKindle Unlimitedに対応し0円配信をおこない、広く手に取ってもらいやすい形をとっています。また、Kindleペーパーバックに対応した組版もおこない、紙書籍でも入手できる形としています。
6月末に発行予定の「短歌の日」で「誌上歌集」企画を実施。現在作品公募をおこなっています。
プラットフォームとしての出版物ですので「誌面を使ってこんなことをやりたい」という企画の持ち込みも歓迎です。
◯アンソロジー
「短歌とエッセイ」シリーズの第1弾の制作を発表。現在のところ歌人の方に限定して「短歌+エッセイ」の形式の執筆依頼をおこなっています。
それと同時に公募もおこない、広く「短歌+エッセイ」の書き手を募っています。
公募:「短歌とエッセイ」
アンソロジーに関しては複数のテーマで編集をおこなっており、まだ非公開のプロジェクトもあります。
◯歌集/歌書
現在準備中
■短歌の季節の主な内容
短歌の日、短歌の夏、秋、冬(短歌の季節)については、現状おおむね上記のような内容です。短歌をより多くの人に届けるプラットフォームメディアとしてやるべきことを模索していきたいと考えています。
■短観
SNSや各種プラットフォームを使った短歌の発表が当たり前となってきたため、今後ますます詩歌の電子流通も広がっていくものと思われます。また、音楽の世界でオンデマンド化がすすむにつれ、ゆるやかにアルバムという形態が失われていっているように、詩歌の世界もコンテンツの見せ方、まとめ方は変化するものと考えられます。そうなったときにどんな形態が求められていくのかを探っていきたいと思います。詩歌コンテンツが電子化するとこれまでより多くの作家・多くの作品に出会う機会が増えることとなり、そうなったときにコンテンツキュレーションの役割は重要になるだろうと推測されます。この変化は特定の作家だけでなくより多くの創作者へ目を向けることに繋がる可能性があり、新しい読者を獲得するチャンスとなるかもしれません。
変化があるときあらゆるひとにチャンスあり、です。
(2024年1月27日)