紙の書籍版『短歌の秋2023』が無事発刊されました。改めまして、『短歌の秋2023』入賞歌人の発表をおこないます。選は歌人のtoron*さんにお願いいたしました。
短歌の秋2023
特賞
夏を冬に反転させる力学が、午後四時、きみに梨をとどける/早月くら
次点
隣人もベランダで吸う 鳴く虫の姿を知らないままに季節は/北谷雪
次点
秋の日の鶴瓶落しに抗ひてユーフォニアムはまだ鳴り止まず/直輝
早月くらさん、北谷雪さん、直輝さん、誠におめでとうございます。なお、選考は早月くらさんの第三十五回歌壇賞受賞発表前におこなわれたものです。toron*さんによるそれぞれの作品選評は、『短歌の秋2023』に掲載しておりますので、ぜひこちらもご覧ください。
続いて佳作の発表です。佳作は、書籍で発表される「アンソロジー選」とTwitterスペース(音声配信)でおこなわれる「スペース選」の2つにわけられており、この記事では「アンソロジー選」のみ発表させていただきます。スペース選は後日の配信をお楽しみに。
佳作 アンソロジー選
アンソロジー選七首 カブトムシの棺の如きケース抱き秋の電車に少女は眠る/糸瓜 出来立てのコートで遊ぶ少年のおそらく出来立てのレイアップ/とらうと ハーブティーを魔女の手つきで淹れ直す金曜ロードショーの合間に/小金森まき 背景がはじめて香り、それからは金木犀のある道と呼ぶ/伊津見トシヤ 押し傷のできた林檎を丁寧に剥いてゆく音 君は正しい/一色凛夏 期待しないことも愛だよゴールデンチョコレートならこぼれるために/古川柊 パンパランタパンパパンと栃の実のティンパニ岩手公園に鳴る/森内詩紋
入賞おめでとうございます!
書籍版『短歌の秋2023』発刊しました
書籍版の『短歌の秋2023』の電子書籍版と、紙の書籍版が完成しました。お好きなスタイルで短歌の秋をふりかえり、楽しんでください。今回の特集は「次世代歌人・歌論人」です。
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短歌の冬、投稿募集中です
短歌の冬、投稿募集中です。今回は一首部門と、十首連作部門があります。応募作品はすべて書籍『短歌の冬2024』に掲載されます。みなさんの参加をお待ちしております。
【短歌の冬2024年の投稿方法について詳しくはこちらをご覧ください】