■短歌と俳句の違い
短歌(たんか)とは、57577の31音でつくられるとても短い詩。
俳句(はいく)はさらに短く575の17音の詩です。
俳句には季語が必要ですが、短歌はなくても構いません。
その2つが短歌と俳句の違いです。
■短歌と俳句の音の数え方
数えるのは文字数ではなく音の数です。
音の数え方は以下の通り
伸ばし棒「ー」は1音
音をのばす「ー」(長音)は、1音として数えます。
声に出して読むとよくわかります。声に出すと長音は、一定の時間を占めますよね。
例えば「あ」より「あー」の方が2倍の時間を占めますから、そこに2音あると考えます。
よって「あ」は1音、「あー」は2音と数えるのです。
小さい「っ」は1音
小さい「っ」(促音)は、1音として数えます。
これも声に出して読んでみるとわかりやすいです。
例えば「かこう」と「かっこう」をゆっくり声に出して読み比べてみてください。
小さい「っ」のところには、音楽の休符のように、一音分の空白(無音)があるのに気づくでしょう。
つまり「っ」は1音分の時間を占めるので、1音として数えます。
ちょっと音楽に似ていますね。
その他の小さい文字は数えない
「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」「ゃ」「ゅ」「ょ」などの、「っ」以外の小さい文字は、数えません。
前の文字とセットで1音、と数えます。つまり「きゃ」は1音です。
声に出して読んでみましょう。
例えば「きく」と「きゃく」。声に出してみると、読み終わるまでの時間は同じです。
ゆっくりリズムをとって声に出すとよくわかりますが、「き」と「きゃ」の音にかかる時間は同じです。
ですから「き」は1音。そして「きゃ」も1音なのです。
経過する時間やリズムが重要、というところ、やはり音楽に似ています。
記号は数えない
短歌によっては「、」読点や、括弧「」『』()〈〉«»、!?といった記号が使われる場合があります。
これらは特に断りがなければ数えません。0音です。
音の数え方については、これだけです。迷いがちな「っ」は数える、「ゃ」は数えない、だけ覚えておけば、あとは感覚でもわかるのではないかと思います。
非常に簡単ですね。まとめると、
長音「ー」は、数える。
促音「っ」は、数える。
拗音など、その他の小さい文字は声に出してみるとわかるように、前の文字とセットになって1音なので、数えない。
これだけ覚えておけば十分です。
ちなみに、「ん」は数えます。声にだしてみると、1音ありますよね。
さぁ、これでもう、俳句も短歌も自在に作れますね!
こちらの記事では、もっと詳しく短歌について解説していますので、あわせて読んでください。