はじめまして。塩本抄(しおもとしょう)と申します。X(旧Twitter)、うたの日、A短歌会などでちょこちょこ短歌を作って遊んでおります。
A短歌会には恋愛短歌空間という場があり、そこでは参加者が好きなだけ恋愛短歌(相門歌)について詠んでいます。わたしもそこでいろいろ読み/詠みながら、自分が好きな恋愛短歌には食べ物と花が関わっていることが多いことに気付きました。食の場面にはドラマがありますし、花と恋愛は和歌の時代からたくさん詠まれていますよね。
そこで今回、塩本含め9名の参加者の方々と、【「食べ物」または「花」×恋愛短歌】をテーマに一首ずつ詠んでみました。こちらはXでポストしたものですが、ご覧いただければ幸いです。
(事前に掲載許可をいただいています)
【#A短歌会 恋愛短歌空間企画 「食べ物」または「花」×恋愛短歌で一首】
https://x.com/tankanosio/status/1753705380805587047?s=46&t=Q55vgAr1FoXlBmgo1yRFsA
テーマ詠【食べ物×恋愛短歌】
茉莉花茶《ジャスミンティ》マツリカマツリカいくら飲んでも消えぬ痛みもあるやも知れぬ/十六夜
くちびるがキスのかたちに熟れている黒胡麻担々麺すするきみ/えびはるまき
魔女の釜愛のスパイスぐつぐつとカレーライスが惚れ薬なの/てぃあ
しゃぶしゃぶとくぐらせあつあつを食む吐息をもらし染まりゆく頬/瑞野明青
ケーキ屋でついででいいよ思い出してすぐに私も誕生日だよ/リリー
スイーツを食べる僕見て「可愛い」と食べてるだけで言うんだ、それを/藤瀬こうたろー
マンデリンフレンチモカの爽やかなあなたに似てる香り見つけた/はゆき咲くら
けんかした帰りに焼き芋はんぶんこ、同時におならし笑いあう夜/六浦筆の助
だけど好きって言い張ったまま、よくないな、きんぴら辛く炒りつけながら/塩本抄
【テーマ詠・花×恋愛短歌】
透明な花になりたやかのひとにきづかれぬままそばで咲きかをる/十六夜
白馬駆り迎えに来るわ今日きっとシロツメクサを枯れた手が編む/てぃあ
青き花小さく咲きて君を待つ叫ぶこころの忘れな草を/瑞野明青
ふっと逢うハッカの香りがあの夜の散らばる記憶よみがえらせて/リリー
歩を止めて花見る君をせかしつつ僕はいつしか山好きとなり/藤瀬こうたろー
運命は万能じゃ(いや)クレイジービーンズじゃなきゃソウルメイトと/はゆき咲くら
黄緑の振り袖で鼓打つ君を茶席の水仙みたいに愛でる/六浦筆の助
諦めのわるさを僕も責めきれず福寿草なお眩しく咲いて/塩本抄
以上、いかがでしょうか?
こちらの記事を読んで恋愛短歌やA短歌会が気になった方、もしよろしければ、あなたの作品も読ませてくださいね。A短歌会にてお待ちしています!
【文・塩本抄】
【A短歌会について】