入賞作品を中心に、秀歌や短歌の有名作品を紹介します。あなたの好きな短歌をみつけてください。
お父さん、お父さんって呼ぶきみの指の向こうのあれが海だよ/哲々
[短歌の夏2023 toron*選 特選]
八月の雨はぬるくてゆうれいになれば火傷をしてしまいそう/早月くら
[短歌の夏2023 toron*選 次点]
「あの夏」と言う時ぼくらの魂は松阪市民球場にいる/久保ハジメ
[短歌の夏2023 toron*選 次点]
冒険の帰りだろうか?少年は高速バスで満足そうに/新妻ネトラ
[短歌の夏2023 深水英一郎選 特選]
イヤホンの線に身体を繋いでは輸血のように聴いた音楽/あひる隊長
[第2回AI歌壇 自由詠部門 杉谷麻衣選 特選Ⅰ]
月の夜どこでもドアをノックするそこに帰つてかまひませんか/高田月光
[第2回AI歌壇 自由詠部門 杉谷麻衣選 特選Ⅱ]
お父さん、嘘つきだったねありがとう 本当は無敵じゃなかったんだね/さとうきいろ
[第2回AI歌壇 テーマ詠「ちいさな嘘」部門 杉谷麻衣選 特選Ⅱ]
やれないをやらないことに置き換えて色褪せてゆく黒いTシャツ/鈴木ベルキ
[第2回AI歌壇 テーマ詠「ちいさな嘘」部門 杉谷麻衣選 特選Ⅱ]
「わたし」と「はしる」心拍数が上がったら「走る私」に融け合っている/風吹く
[第2回AI歌壇 自由詠部門 髙良真実選 特選]
「わたべ」だと知らせぬままにメンバーズカードは二回更新された/かきもちり
[第2回AI歌壇 テーマ詠「ちいさな嘘」部門 髙良真実選 特選]
妙音 星を眺め過ぎた彼女は正二十面体の展開図/音羽
[第1回AI歌壇 自由詠部門 からすまぁ選 特選]
境目に凝る自己愛しゃりしゃりを混ぜて飲み込むクリームソーダ/ぐりこ
[第1回AI歌壇 自由詠部門 からすまぁ選 次席]
手を挙げて無言の同意を否定する君は誰かの避雷針だよ/猫背の犬
[第1回AI歌壇 テーマ詠「針」部門 からすまぁ選 特選]
秒針は刃でもあり夕焼けへ診療所の影ながく伸びゆく/石村まい
[第1回AI歌壇 テーマ詠「針」部門 からすまぁ選 次席]
アンドロメダ銀河の体積を求めて あかく有る公園のヘビイチゴ/みがかそま
[第1回AI歌壇 自由詠部門 斎藤君選 一席]
見切り品をしずかに乗せて方舟のようにフロアに並んだカート/梅鶏
[第1回AI歌壇 自由詠部門 斎藤君選 次席]
あめんぼがみづすべるやうはじめてのはだはじめてのくちびるそして/白糸雅樹
[第1回AI歌壇 自由詠部門 斎藤君選 三席]
押しピンを刺されたままで色彩を徐々に失う卒業写真/奥かすみ
[第1回AI歌壇 テーマ詠「針」部門 斎藤君選 一席]
針と糸を市場で買って火曜からコサックダンスを踊りつづける/寿司村マイク
[第1回AI歌壇 テーマ詠「針」部門 斎藤君選 次席]
下糸を拾うミシンの針に似た口づけ前の瞼の速度/小石岡なつ海
[第1回AI歌壇 テーマ詠「針」部門 斎藤君選 三席]
いつかまた会えるといいね 目の中の自動トビラがやさしくしまる/虚光
[第1回AI歌壇 自由詠部門 谷じゃこ選 特選]
葉も影も増す遊歩道初めての子に付ける名の候補は三つ/梅鶏
[第1回AI歌壇 自由詠部門 谷じゃこ選 特選]
検針日になると私の毎月の涙の量をはかる妖精/宇井モナミ
[第1回AI歌壇 テーマ詠「針」部門 谷じゃこ選 特選]
折り紙を教えてくれた祖母の手の形を探す火葬場の午後/あおいそうか
[第1回AI歌壇 自由詠部門 八幡氷雨選 最も好きだった短歌]
[第1回AI歌壇 自由詠部門 ぽっぷこーんじぇる選 特選]
秒針は刃でもあり夕焼けへ診療所の影ながく伸びゆく/石村まい
[第1回AI歌壇 テーマ詠「針」部門 八幡氷雨選 最も好きだった短歌]