【短歌の作り方とルール】短歌歴8ヶ月で1200首詠んだ美郷さんにその方法をきいてみました
こんばんは、短歌メルマガの深水英一郎です。
最近、クローズドなグループを複数作って、短歌を詠み合うという「ここだけ短歌(ココタン)」という企画をスタートしました。
非公開のグループの中でお互い刺激し合ってたくさん短歌を詠み、未公開の短歌ストックを作っていただく、というのが目的のひとつとなっています。
そのココタンの参加者のひとりである美郷さんがTwitterで、短歌を詠むにあたってさまざまな方法を試しているということをツイートされており、非常に興味がわいたため、少しお話をきいてみました。
参考になる内容だと思いましたので、みなさんに共有いたします。
■短歌歴8ヶ月で1200首
美郷さんが短歌をはじめたのは昨年(2022年)の9月。そこからお話をきいた時点(2023年4月末)までで、1200首ほど詠んでおられるそうです。
1200首!
短歌歴8ヶ月ほど、とのこと。普段は1日1首ぐらいしか作れないわたしからしたらほんとにすごい数です。いったいどのような方法なんだろう! 世の中には多作の方、即詠が得意な方がいらっしゃるということは知っていたのですが、どのようにしておられるのか。たくさん詠めるようにわたしもなりたい! 美郷さんの場合、短歌の勉強や作品づくりの練習のためたくさん作っておられるとのことで、直接きいてみました。
――美郷さん、こんにちは! Tweet拝見しておりますと、美郷さんはさまざまな方法で短歌を詠んでおられるようです。もしよろしければ、どのような方法を試してみて、どの方法が効果的だったかなど、教えていただくことはできるでしょうか。参考にさせていただければと思います。
(美郷)
深水さん、こんにちは。短歌歴が短いので参考になるかどうかはわからないのですが…。
――ぜひぜひお願いします。わたしはとても作歌スピードが遅いので、参考にしたいです。
(美郷)
まずは「いちごつみ」ですね。Twitterでお相手をみつけてやっています。
――美郷さんとTwitterでツイート固定されているのが、いちごつみのお相手募集のメッセージですね。
(美郷)
わたしは、それぞれの方の作風に寄せてしまう癖があるのですが、いろいろな作風の短歌ができておもしろいです。すぐに感想を頂けることもあるのでたいへんありがたいですが、たいていいいことしか言って下さらないのでもう少し厳しめの評がほしいときもあります。
――だんだん関係性ができてくると、厳し目の評ってのもできそうですが、いきなりは難しそうですね。
(美郷)
ひとりいちごつみも、即詠の練習には向いてます。スピードも作風も完全に自由なので。
――自分の短歌から1語選んでまた次の短歌を作る、ということを繰り返すんですね。たしかに練習には向いてる方法ですね。
(美郷)
感想がなかなかもらえないので孤独な戦いですが、Twitterなどで発表することで緊張感は得られます。
――Twitterで拝見してすごいなと思ったのが、歌集をまるごと本歌取りされているとか。それも、1首から複数作るという。
(美郷)
最近取り組んでいます。このやり方は人魚の呪いさんに教えていただきました。歌集まるごと本歌取りはその方の作風をまるっと身につけられる反面、ほんとうに好きな歌集でないとつらくなってきます。アンソロジーでするほうがいいかもしれません。こちらは即詠にもじっくり詠にも向いています。いろいろ工夫ができ、歌人のテクニックや景の捉え方を学ぶことができます。(この方法についてもう少し詳しく話をきいてみました)
――確かにアンソロジーの方がいろんな歌人さんの作品に出会うことができるので、練習に向いてそうですね。うたの日に投稿したりはされてますか?
(美郷)
うたの日は以前投稿してたのですが、最近はほぼ読む専です。順位がどうしても気になってしまうので…。みなさんの作品を読むのはとても参考になります。
――なるほど。他になにか取り組んでおられるものはありますか?
今、短歌の会に参加させていただいておりまして、そこで得られるものも大きいです。
折句や連歌などから、ひとりの人の思い出を短歌にしたりといった取り組みをやっていて、とてもおもしろい経験をさせて頂いています。
――おききしただけでも、いろんな方法がありますね。
(美郷)
そうですね、どんな目的をもって、なにを目指すのかによって、やり方は変わってくるのかなと思います。
――参考になりました、ありがとうございました!
(了)
※このような短歌についての興味深い話があればひきつづきお話をきいて共有していきたいと思います